夏のウィッグの暑さ対策に!汗・ムレの悩みを軽減するウィッグとは?

夏の暑さは考えるだけでもうんざり。
日増しに暑くなっていく気温を天気予報で見るたびに、憂鬱な気分になる。
このページに来たウィッグユーザーのあなたは、毎年悩まれているのではないでしょうか。

気温が高くなるにつれて噴き出す汗、汗による湿気でムレるウィッグの内部、気になるニオイ…。
ネットには、そんな不快感を抑えるための様々な方法が紹介されていますね。

でももっと、手軽に暑さ対策したい。こまめな工夫もいいけれど、根本的に夏の過ごし方を変えたい。

そんな方にお伝えしたいのが、 ウィッグのベース生地にこだわること です。

今回は、定番の暑さ対策に加えて、夏のウィッグの着用感を左右する、ウィッグのベース生地の役割をご紹介。
これを読めば、「汗やムレをグッと減らし、夏を快適に過ごすことが出来るウィッグとは何なのか」を知ることが出来ます。
ぜひ、ご覧ください。


夏を乗り切るために…【 定番の暑さ対策 】

ウィッグ歴が長い脱毛症の方に暑さ対策をお聞きしました

【20代・Aさん】ウィッグ歴8年・・・
ウィッグを着用するだけで我慢出来ないくらい暑くなるので、さらさらシートなど汗を拭き取るシートをウィッグと地肌の間に挟んだりして調整しています。
【30代・Bさん】ウィッグ歴7年・・・
ウィッグと地肌の間にタオルやガーゼを挟んでこまめに交換しています。

ウィッグと地肌の間に汗を吸収するシートや布を挟むこちらの方法。使うのはタオルやガーゼ、脇汗パッドやティッシュペーパーなど。 替えを持ち歩けば取り替えられるメリットもあり、人気な方法です。試されている方も多いのではないでしょうか。

他にも、首元に冷却シートを貼る、保冷剤を手ぬぐいで巻いて首に巻く、前髪のベタつきはベビーパウダーで吸着するなど、様々な工夫があります。

また、気になるニオイには制汗スプレーなどを利用される方もいらっしゃいます。


脱毛症の方にとっては、暑さ対策のココが悩み

ウィッグは帽子のように頭皮に密着し、どうしても熱がこもる構造です。汗腺が集中する頭皮は、体温調節機能として汗を発汗。それが汗や湿気による不快感につながってしまいます。
脱毛症の方の中には、汗による湿気でムレたウィッグを長時間着用したままだと、脱毛して敏感になった頭皮がウィッグに擦れてかゆくなってしまったり、湿疹が出てしまう方もいます。

ご紹介した方法は、不快感を解消するため、ウィッグに足りない機能を各アイテムによって補ったもの。

冷却材で汗を抑え、汗パッドで汗を吸収し、スプレーでニオイを消す…。

こまめに行えばウィッグを清潔に保つことができ、夏を凌ぐことはできるのですが、 毎日重なると面倒なもの。手間が増えるため、思わず夏は外出したくなくなってしまいます。


ウィッグの不快感の原因<汗>を解決したら楽になる?

そもそも、ウィッグに暑さ対策機能があれば、アイテムに頼らずに済み、手間が減ることは明らかです。
先に述べたような暑さ対策が必要な理由…そのほとんどが、ウィッグ内部で発生する<汗>によるものです。

汗を止める方法はなくても、汗による不快感を軽減することはできないのでしょうか。
本当に、汗で頭皮がじっとりとして不快であることが、夏のウィッグの当たり前なのでしょうか。

その悩みを解決するのが「ウィッグのベース生地」です。
頭皮に密着しているウィッグのベース生地に気をつけるだけで、不快感の中で大きなウェイトを占める<汗>によるストレスを大幅に減らすことができます。


ひと夏を快適にすごせるウィッグのベース生地とは?

暑さ対策でも見落としがちなウィッグのベース生地

例えば、あなたが夏を快適に過ごすためにウィッグを購入するとして、1番にベース生地に注目はしないのではないでしょうか。
涼しく過ごすために髪を短くカットしよう。梳いて量を減らしておこう。あとは、暑さ対策の豆知識を聞いておこう。と考える方は多くても、ベース生地が涼しい素材で作られたものを選ぼう。とはなかなか考えないかもしれません。

しかし、 見落としがちなそのポイントにこそ快適に過ごせるヒミツが隠れています。
ウィッグのベース生地のヒミツを1つ1つ解き明かしていきましょう。


ベース生地で決定づけられる、ウィッグの着用感

↑画像は化学繊維のウィッグのベース生地。

ウィッグのベース生地はその名の通り、髪を植毛し、使用者の頭部に固定するための、帽子のような形のベース生地です。

ウィッグの見た目の自然さは人毛の質や植毛方法、カット技術などの複合的要因によって決定しますが、 ウィッグの着用感はベース生地によって決まると言っても過言ではないほど、その性能には様々な違いがあります。

軽さ、通気性、フィット感…。これらを決定づけるのがベース生地です。なんとなく、暑さ対策に深く関わりそうなワードが散見しますね。

そんな着用感を揺るがす隠れた存在、ウィッグのベース生地。
構造として共通しているのは、「布で作られている」という点です。
布で作られているということは、 普通の衣服と同じように、2つに大別することができます。化学繊維(ナイロンなど)」か、「天然繊維(綿など)」のどちらを使用しているかです。


2つに分けられるウィッグのベース生地

化学繊維と天然繊維、それぞれの汗やムレに対する機能を知るためには、以下の2点を注目すると、違いがよくわかります。

  • 1. 吸湿性…空気中に含まれる水分を吸い取る性質のこと。吸湿性が高いとは、湿気をよく吸うと言える。
  • 2. 吸水性…液体状の水分を吸い取る性質のこと。衣料品の場合、吸汗性とも。

化学繊維<ナイロンなど>
化学繊維<ナイロンなど>は、石油などを原料とした化学物質を使用しています。非常に丈夫で型崩れしにくく、複雑な形をした頭部覆うために適した特長があります。反面、 吸湿性・吸水性が低く、水をはじきながらも、生地が硬い性質を持っています。洗濯ネットやカーテンのレースなどに使用されています。

天然繊維<コットン>
植物などを原料とする天然繊維の中でも、衣料品によく使用される綿<コットン>は、吸水性・吸湿性・通気性が高く、肌触りがやわらかいことが大きな特長です。やわらかい生地は地肌に触れる素材として適しており、 世界各国で下着や肌着などとして用いられています。デメリットとしてはシワになりやすいことが挙げられます。


汗とムレに対する機能に絞ってみると、違いが一目瞭然です。
吸湿性・吸水性に優れたコットンは、汗やムレを吸収するため、夏に強い生地であることがよくわかります。
また、肌に触れる素材として考えるとやわらかく、刺激が少ないというメリットもあります。
対して、ナイロンの場合、丈夫さはメリットですが、吸湿性・吸水性が共に低く、夏には弱い生地と言えます。

以上のことから、コットンをベース生地に使用したウィッグを夏に使えば、汗やムレによるストレスを大幅に軽減することができる、ということがよくわかります。

では、実際にウィッグのベース生地に使用されたケースを見てみましょう。


一般的なウィッグによく使用される「ナイロン」がベース生地の場合

ウィッグによく使用されるナイロンなどの化学繊維は、 吸湿性が低くもともと持っている撥水性により、汗が弾かれ、ムレやすい傾向にあります。

また、汗をかいた頭皮に生地がべったりと張り付いた場合、生地の頑丈さと吸湿性の低さが相まって、かゆみやかぶれが発生しやすくなってしまいます。

脱毛し敏感になった地肌を守るために、ウィッグネットを着用し、その上にウィッグを着ける必要があるため、夏はことさら暑さを感じやすいことが特徴です。


汗をやさしく受け止める「コットン」がベース生地の場合


では、コットンの場合はどうでしょうか。

ウィッグのベース生地としてのコットン


  • ・優れた吸水性・吸湿性により、汗を吸収。湿気・ムレを軽減。
  • ・やわらかいつけ心地により、汗による肌ストレス<かゆみ>が少なく済む。
  • ・ウィッグネットが不要の製品の場合、着用の手間が減らすことができ、また1枚分涼しい。

吸水性・吸湿性と通気性が高いコットンは、汗をよく吸い、 吸った汗を蒸散することにより、湿気などのムレを軽減することができます。コットン生地がベースに使用されていれば、留まることを知らない汗でも、汗を拭う性質により、さらりとしたつけ心地を保つことが可能です。
また、やわらかい生地は、敏感になった肌をふんわりとやさしく包み込むため、汗によってかゆみが出やすくなる頭皮のストレスを少なく過ごせます。
さらに、やわらかい生地だからこそ、製品によってはウィッグネットを使用せずに、そのままウィッグを着用することができます。つまり、ウィッグネット1枚分、涼しい毎日を送れます。


暑さを根本的に対策するなら、
コットン生地のウィッグがおすすめ

汗を吸い、やわらかく、そのまま着用できる。
夏に最適なコットンのメリットは、化学繊維では得難いものです。

以上の理由から、夏は特に、コットンを使用したウィッグをおすすめしています。

毎日の暑さ対策にお悩みの方は、ぜひ、コットン生地のウィッグをお試しください。


夏に最適なウィッグの見つけ方
【 ベース生地について 】

ウィッグを買うときにベース生地を確かめたいと思っても、ウィッグは直営サロンやオンラインショップなど、多岐にわたる上、名称がそれぞれで異なるものもあり、とても迷ってしまいがち。しかし、方法はちゃんとあります。
オンラインでウィッグのベース生地を確認したい場合は、各サイトの 「ウィッグの特長」や「ウィッグの構造」ページといった、ウィッグの内部を紹介するコンテンツを探してみてください。
ページを見ても専門用語などでわからなかった場合は、メールフォームやお電話などで聞いてみるといいかもしれません。

店舗に来店できる場合は試着やカウンセリングのときに、聞いてみましょう。「ウィッグのベース生地には何を使っていますか?」と聞くだけで、化学繊維なのか、天然繊維なのかを確認することができます。

また、可能であれば、腕の内側にベース生地を当てて、軽くこすってみてください。肌感覚によってどんな繊維なのか、イメージすることができます。


まとめ&夏に快適に過ごせるアイテムのご紹介

いかがでしたか?

今回のまとめ


  • ・ウィッグの着用感を決定づけるのは、頭皮に密着するベース生地。
  • ・ベース生地は、「化学繊維」「天然繊維」の2つに分けられる。
  • ・天然繊維の中でも、コットンには<吸水性・吸湿性>が高く、汗をよく吸う。
  • ・コットンをベース生地に使用しているウィッグは、汗をよく吸い、ムレなどの不快感を軽減するウィッグになる。
  • ・ウィッグのベース生地の見分け方は、サイトで「ウィッグの特長」を探すか、お店に聞く、肌感覚を使ってみる。

ウィッグベース生地の隠れた機能や、天然繊維と化学繊維の違いなど、知らない知識がつくと、ウィッグを見るポイントも変わってくるのではないでしょうか。
夏のウィッグ内部の汗やムレなどの肌ストレスで悩む脱毛症の方にとって、こちらでご紹介した知識が少しでも、夏を少しでも過ごしやすく、快適にするために役立つと幸いです。



今すぐ夏を快適に過ごすためのクールアイテム「ファイブスタークール」

※販売は終了しました(2023.09)

ひんやり涼感ウィッグ、ファイブスタークール
ひんやり涼感ウィッグ、ファイブスタークール

オーガニックコットン生地に
冷感加工を施した医療用ウィッグ

吸湿性・通気性に優れたオーガニックコットンのウィッグのベース生地に、「 2つの冷感加工 」を施した期間限定のウィッグです。

ふんわりと頭皮を包み込むやわらかな生地は、コットンの吸湿性により汗や湿気をしっかり吸収。生地には、水に溶解する際に熱を奪う性質があるエリスリトール、キシリトールを含有しています。

触れた瞬間からひんやりとした清涼感が得られる「接触(せっしょく)冷感」と、ムレを軽減する「吸湿(きゅうしつ)冷感」のW(ダブル)効果で、吸収した汗を心地よいひんやり冷感に変換・持続します。
明日からのお出かけでも涼しく過ごせるウィッグです。




肌にやさしいオーガニックコットン100%のウィッグネットも

※販売は終了しました

ひんやり冷感加工のウィッグネット「ふわてぃークール」
ひんやり冷感加工のウィッグネット「ふわてぃークール」

着けた瞬間ひんやり気持ちいい
「ふわてぃー®クール」

オーガニックコットン100%の生地を無縫製で仕上げた、やわらかなつけ心地が特長のウィッグネットです。
通気性に優れた薄さ0.3mmの軽い生地は、汗をかいてもしっかりと吸収。体温でフィットする特殊フィルムはヨレにくく、安定したフィット感で長時間快適にお過ごしいただけます。

そんなふわてぃー®に、冷感加工をプラス。お手持ちのウィッグの下に身につけるだけで、一日中ひんやり心地よいウィッグネットに。



冷感加工の髪付き帽子「肌優®クール」

※肌優クール販売中

冷感加工の髪付き帽子「肌優®クール」
冷感加工の髪付き帽子「肌優®クール」

夏のお出かけにピッタリの帽子2種と組み合わせてさらに涼しく!!

好きな帽子と組み合わせて使用する、オーガニックコットン素材の髪付き帽子「肌優」の冷感加工タイプが今だけ選べる!頭頂部は植毛がされておらず、もともと涼しい肌優に、ひんやりとした冷感加工をプラス。
夏用帽子と組み合わせれば、夏のお出かけ対策はバッチリ、涼しくお過ごしいただけます。

今年の夏は
コットン生地で乗り切ってみませんか?